【時系列で説明】初めての裁判を傍聴を成功に収める前日までと当日の動き方【持ち物など】

裁判の傍聴をしてみたい。だけど、なんだか難しそうだからいいやと後回しにしている方は多いのではないでしょうか。
先日、人生で初めて裁判の傍聴をしてきました。手錠をつけた人が間近に!「判決、主文、被告を懲役○○年に処す」という裁判長などドラマでしか見たことがないシーンが目の前で繰り広げられます。

事前の準備、必要な持ち物はまったくなく簡単に傍聴ができました。
裁判所に行く前日から、傍聴を終えるまでの段取りをまとめてみました。
これで傍聴ファンが増えれば幸いです。

ぜひ裁判所に足を運んでみてください。

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初めての裁判傍聴を成功に収める前日までと当日の動き方

※この記事は東京地方裁判所に傍聴に行ったときの内容です。ですが、各地方裁判所等でも流れは同じかと思います。詳細は傍聴に行きたい裁判所にお問い合わせください。

【前日までに】注目裁判は事前に傍聴整理券の配布時間・場所をWebでチェック

世間で注目されている裁判で傍聴人が多いと予想される裁判は、事前に傍聴整理券対象になります。Webサイトに掲載されますので、チェックしておくといいでしょう。URLは記事後半に。

ちなみに、私が行った日は午前に「建造物侵入」、午後に「強制わいせつ」の事件の裁判でした。後からわかったのは、「建造物侵入」の案件は、都内某神社にて日本を批判する行動をとった中国人の裁判でした。午後の「強制わいせつ」は国会議員・小川勝也議員の息子の裁判でした。そりゃどちらも傍聴人が多いはずです。

初めての傍聴だし、”軽め”なものがいいかと思い、「建造物侵入」の傍聴整理券をもらい、抽選に当たり裁判が始まった後にこの事実を知りました…。

【当日】午前と午後イチのダブル狙い+裁判所内の食堂でランチを楽しむ

裁判所に到着したら当日の裁判をチェック(午前9時20分)

裁判所に着くと、弁護士・検察関係者入り口と一般の入り口が分かれています。
金属探知機のゲートをくぐり抜けると、ロビーに当日の裁判のリストが見られる端末が並んでいます。
東京地方裁判所なので、扱う裁判の数が多いです。撮影禁止なので、傍聴をしてみたい裁判の部屋と時間をメモするといいです。
10:00スタートの裁判もあれば、11:00頃の裁判も。判決だけの裁判だと5-10分くらいで終わるものもあります。

効率よく回れるかは、このチェック作業にかかっています。

傍聴整理券の配布と抽選(午前9時40分)

上述しました「建造物侵入」案件の傍聴整理券に並びました。
結果は当選。当選したら整理券を持って指定された法廷前に行きます。この日は429号法廷でした。

荷物を預けます。携帯も預けます。持って良いのはペンとメモだけ。預けた後に法廷前でさらに金属探知機で体を探られるくらい厳重でした。

被告や事件背景によりこの厳重さは変わるかと思います。午後の裁判は荷物預け無しのノーチェックでした。

いざ、法廷内へ(午前9時55分)

傍聴席に座ります。おぉ、テレビでしか見たことがない光景が広がります。
正面に裁判長、右に弁護士、左に検事がいます。すごいすごい。

ちなみに傍聴席は指定席ではなく自由席です。被告の真後ろというアリーナ席に座ると被告まで1メートルも無いくらいです。

芸能人の裁判なんかだったら、もうたまりませんね。

裁判傍聴開始(午前10時00分)

裁判の開始です。手錠と腰縄をつけた被告人が入廷します。日常生活で手錠をつけた人を見ることはありません。ニュースでもモザイクが入ります。なんか現実離れした光景に戸惑いました。

この日は検察側の証人がほとんど証言をするという審理でした。検事と証人のやり取りに「異議あり!」と言う弁護人。ドラマの世界ですね。前にハマってやっていた逆転裁判のゲームを思い出しました。

それにして、裁判官は淡々と用件だけを話します。感情もないような感じで淡々と。普段営業をしている私からしてみたら、これもまた新鮮でした。

お昼は裁判所内の食堂で役所メシ(午後12時30分)

場所は霞が関です。街ナカにランチできるお店はないよなぁと思いダメ元で、館内マップを見たら食堂がありました。
しかも、食堂を目指して行ったら裁判所庁内に「すき家」もありました。

中華セット(650円くらいだった…)の食券を買い役所メシランチです。
さすが役所メシ。内容の割にお安いです。

午後は短時間で終わる「判決」系の傍聴(午後1時20分)

判決系の裁判は5-10分ほどで終わります。
午前とは違い、勝手に傍聴席に入っていい感じでした。

午前の「建造物侵入」がヘビーだったので、もう慣れました。午後は「覚醒剤取締法違反」の判決を見ることにしました。

日常生活で覚せい剤を使ったことがある人を見ることはありますか?ないですよね。
だから、どんな人なのかも興味があり傍聴をしてみました。

20代前半のお兄ちゃんでした。強面でもなく、なんだか大人しそうで元気がない。相当反省したのかな。

裁判長が「主文、被告人を懲役**年に処す」と言いました。その後、そのお兄ちゃんを諭す言葉をかけて、ものの5分程で裁判終了です。

ちなみに、この傍聴は私一人だけでした。
裁判長、検察、弁護人ともに、「うぉ、傍聴に来る人いたのか!」という目で見ていたような…。

撤収(午後1時45分)

午後にも大きい裁判を見たかったのですが、次の用事もあり撤収しました。

次回以降の参考メモ

自分でも参考にしたいので、以下にメモをして記しておきます。

傍聴初心者は裁判員裁判がおすすめらしい

裁判員裁判では事件の内容をスライドなどで説明、一般にも分かりやすい用語で解説されるそうです。なので、傍聴初心者は裁判員裁判の事件の傍聴をするといいです。

裁判員裁判の開廷情報もWebサイトで公開されています。

裁判員裁判開廷期日情報(東京地方裁判所本庁)

整理券配布対象の大きな裁判を狙う

東京地方裁判所の場合、以下のURLで傍聴整理券に関しての情報を得ることができます。

傍聴券交付情報
http://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/list?id=15

東京地方裁判所の場合ですが、整理券の配布が日比谷公園内となったら、芸能人や著名人の裁判の可能性大です。

日比谷公園内の祝田門付近において傍聴希望者に整理券を交付します。交付開始時刻は午前9時30分頃,交付締切時刻は午前11時00分です。傍聴整理券を受け取るには同公園霞門(東京メトロ霞ヶ関駅B2出口付近)から入って指定された場所にお並びください。開廷時刻は午後2時00分です。

傍聴の時の持ち物

裁判のリストをメモするときに使えます。ケイタイのメモでもいいですが、やっぱり紙が便利かな。飲み物、食べ物は庁内で買えますのでわざわざ持っていく必要はないでしょう。

・メモ
・ペン

どの裁判の種類を見るか?

上述したのは、午前が「審理」午後が「判決」です。
「判決」のときにいた弁護士さんから帰りがけ聞いたのは、傍聴するなら「新件」「審理」がおすすめだよと。で、ネットを見るとやっぱり事件の概要から分かる「新件」が人気みたいですね。

新件・・・1回目の公判のため、事件の概要説明から把握できる。

審理・・・前回の続きになるので、事件の内容と登場人物の把握に時間がかかる。もしくはわからないかも。

判決・・・ドキドキの判決。裁判長が判決を下すだけで終わるのであっという間に終わる。

裁判所内は撮影禁止

裁判所内は撮影、録音が禁止です。

まとめ

・傍聴に行くなら事前に大型裁判があるかをチェック
・傍聴は自由、予約なし、もちろん無料
・非日常を実感の法廷
・傍聴するなら「新件」を狙うべし

初めての傍聴ではいろいろなことが勉強できました。
今回を機に「傍聴」を趣味にしてみたいとも思いました。

ぜひお試しを!

ABOUTこの記事をかいた人

たぬぞう

好奇心旺盛な40歳児「たぬぞう」です。 2000年よりWebディレクター/営業をやっています。 シゴトやプライベートで役に立ったものなどを紹介している個人ブログです。皆様のご参考になれば幸いです。